錬金術の基本は「理解、分解、再構築」――。
人気マンガ『鋼の錬金術師』で登場する錬金術の基本概念です。
理解、分解、再構築。
これ、めちゃくちゃすごい。めちゃくちゃわかりやすいし、すべてのことに応用できる考え方です。
何よりキャッチー。頭に入ってきやすい。覚えやすい。
作者の荒川弘さん、天才。
理解、分解、再構築さえできれば、物事なんでもうまくいきます。
プライベートでも仕事でも、なんでもそうじゃないですか?
理解、分解、再構築のどれかが欠けているから歪が生じてしまう。歪が生じて壊れたり、修復できなくなったり、信頼関係が失われたりする。
理解、分解、再構築さえちゃんとしてれば、大概うまくいきます。
例えば文章を書くこともそうです。
理解、分解、再構築さえしっかりできていればいい文章になります。
今回は、ライティングにおける「理解、分解、再構築」を理解し、分解し、再構築していくとしましょう!(もう「理解、分解、再構築」っていいたいだけ)
ライティングにおける理解、分解、再構築って?
はじめにはライティングにおいて、それぞれの要素がどんな役割を持っているのか、見ていきます。
ステップ1 理解
まずは理解。書く上で一番大事なステップですね。
例えばあるテーマがあるとして、そのテーマのことを理解していないと文章に落とし込むことができません。
リライトならなんとかなるかもしれませんが、必ずどこかでチグハグになる。
そして単なるリライトではその文章に価値を生み出すことができません。
テーマを理解する。
これができてはじめてスタートラインと言えるかもしれませんねー。
例えばダイエットに関する記事を書こうとしたとき、「炭水化物を抜くダイエットが効果的」って記事があったとします。
これを自分の記事にしようとしたとき、まずは「炭水化物ダイエットってなんぞや?」を理解することが必要になってきます。
・ダイエットについて理解する(何が効果的か)
・炭水化物ダイエットのやり方を理解する(具体的な方法)
といった具合ですね。
ただし、「炭水化物を抜くダイエットの方法」って内容だけだとちょっと足りない。記事としては成立するかもしれませんが、深みは出ません。
もう少し踏み込んでいく必要があります。
そこで意識したいのが「分解」です。
ステップ2 分解
「理解」が「ある物事の基本を知るための行動」だとすれば、「分解」は「基本構造の先にあることへの疑問と好奇心からくる行動」と言えるでしょうね。
例えば「なんで炭水化物を抜くと痩せるのか」という点に視点がいくと、炭水化物ダイエットへの理解が進むはずです。
結果、「炭水化物はGI値が高い」「GI値が高いと太りやすくなる」といったことが分かってきます。
さらに進むと「炭水化物全カットは痩せるかもしれないけど、体に毒なんじゃね?」とか「カロリーは質が大事」みたいなところまで行き着くかもしれません。
ここまで来ると、だいぶ話のネタが増えてくる。自分の視点を入れてオリジナリティを出すことも可能になります。
そして、いよいよ「再構築」に取り掛かっていけるわけです。
ステップ3 再構築
再構築とは、今まで「理解」と「分解」で集めた要素を並べて、自分なりの解釈を付け加えていく作業です。
例えば、「理解」の段階で書けたのが「炭水化物を抜くダイエットの方法」だったのが、分解まで進んだことで「炭水化物ダイエットって本当に効果ある?」ってテーマに進化したとします。
そうすると、こんな記事が作れる。
・炭水化物ダイエットが流行っているけど、効果ってあるの? ※まえがき
・そもそも痩せる理由って?(GI値がカギ)
・なぜ炭水化物ダイエットが有効なのか?(炭水化物はGI値が高いから抜くと痩せる)
・炭水化物ダイエットのベーシックなやり方
・炭水化物ダイエットのメリット(GI値高い食品をとらなくなる)
・炭水化物ダイエットのデメリット(ただし全カットは体に毒)
・そもそも炭水化物抜く必要ある?(そもそも痩せる理由が●●だから、炭水化物を抜かなくても痩せる方法はある)
・結論(自分なりのまとめ)
どうでしょう?
こうやって再構築していけば最初に参照した記事とかぶることはないでしょうし、自分のオリジナリティも出せます。しかも科学的な根拠に基づいていさえすれば、読書にとって有益な記事になるでしょう。
鋼の錬金術師ライティングまとめ
まとめると……
理解→基本的な構造を理解する
分解→基本的な構造から派生する「なぜ?」を紐解いていく
再構築→「理解」と「分解」で得られた情報を自分なりの視点でまとめる
これが鋼の錬金術師ライティングです。
単純ですが、単純ゆえに効果的。単純ゆえに、人の心にささります。
シンプルなものに心動かされる。それが人間の真理ってもんです。
一度あなたも錬金術師になって、真理に近づいてみては?
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参考文献
【はじめて来てくださった方へ】
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