僕は年間100冊以上の本を読むのですが、常々思っていることがあります。
それは……
ただ読むだけでは意味がない
ということです。
読むだけで満足するのではなく、しっかり自分の頭の中に蓄積して使えるようにしていく必要があります。
そこでここでは、本の内容を自分の知識に変換するために一番適したルーティーンをまとめていきます。
自分で行っている方法を記録する意味でも、自分ルールを醸してサボらせない意味でも(笑)、ここに残しておきますね。
そもそも読書の目的は何か?
まずはそもそもの部分から。
読書する意味、ある?
って話から。
結論から言えば、あります
理由はたくさんありますが、代表的なのは3つです。
読書する意味がある3つの理由
早速3つの理由を挙げると……
①知識を蓄えられる=頭がよくなる
②頭が良くなる=年収が上がる
③頭が良くなって年収が上がる=幸福度が高くなる
シンプルですね。
本を読むと、知らないことを知ることができます。新しい知識を蓄えることで、頭が良くなります。
頭が良くなると、普通の人が知らないことに気づけます。
今まで抱えていたジレンマを解決することでもできるようになります。
読書する人としない人に生まれる“差”
例えば、
仕事が忙しくて自分の時間が取れない
と悩んでいる人がいたとしましょう。
仕事をいくら頑張っても、大抵はもっと忙しくなるか、パンクして仕事をやめることになるか、という悲しい結末に終わります。
一方、読書をする人は……
時間を作る方法はないか?
仕事を早く終わらせられる仕事術はないか?
と考え、新たな知識を頭に入れることができます。
この差は文章で読んだだけだとピンとこないかもしれません。
しかし、かなり大きなものです。
例えば僕はこんな経験をして読書や勉強の大切さを痛感しました。
読書で得られる自由がある
僕は新卒で出版社に入りました。
出版社時代はめちゃくちゃ忙しかったです。完全なワーカホリックで、一日12時間働くのが当たり前、という時期もありました。
そのせいで心を病んだり、大切な人を傷つけてしまったりしたことは自己紹介で書いた通りです。
一言で言うと……
マジ、しんどかった。だけど抜け出し方が分からなかった
といったところですね。
しかし、本を読むようになってからすべてが変わりました。
本を読んで、時間の使い方や仕事の最適化する方法を学ぶことができました。
時間術を徹底的に実践して仕事の効率を上げた結果、今では自由に使える時間を持てるようになりました。おそらく一般的な社会人より多く持てていると思います。
読書の時間や趣味の時間も確保できていますし、家族と長期の海外旅行に行けるようになりました。
この記事を書いている2019年4月時点で務めているのが激務でおなじみのマスメディアということを考えると、まあまあよくやっているんじゃないかな、と思います。
頭が良くなったり、時間の使い方がうまくなったり、仕事を早く終わらせられたりすれば、自然と行動の範囲が広がっていきます。
結果、できることが増えて年収が上がります。(趣味に時間を使う人もいるでしょうし、それもいいと思います)
頭が良くなって年収も上がれば、人生の幸福度も自然と上がります。(時間や家族を犠牲にするようだと別ですが、頭のいい人はそういうことはしないはず)
ということで、すべての始まりは「知っているかどうか」。言い方を変えると……
知らないことを自覚して、新しいものを吸収する思考を持てるか
ということになってきます。
ほとんどの人間は無知ですからね。無知を自覚できるかどうかが、とても大事になってくるわけです。
無知であるなら、知ることをやめる理由はありません。
つまり、読書しない理由は見当たらないことになりますよね。
インプットすること。だけど……
ただし、読書には大きな落とし穴があります。
多くの人は、本を読んだことで満足してしまう。
しかし、読書で本当に大事なことは、本を読むことではありません。
なにトンチンカンなこと言ってんの?
って話かもしれませんが、実際にそうなんですよ。
読書って、読むだけじゃ意味がない。インプットするだけじゃ、だめなんです。
じゃあ何が大事かというと……
本の情報を自分の知識、体験に変えること
です。
本を読んだ段階で得られるのは「情報」です。ある事実を情報として知っていることに、あまり価値はありません。
なぜなら、情報には実態がないからです。
例えば「本を読めば頭が良くなる」という研究があります。
「本を読めば頭が良くなる」を、情報として受け取っただけの人は……
へー、そうなんだ
で終わり。
これって知っていても、何の意味もないですよね?
一方、「本を読めば頭が良くなる」を知識として受け取る人は……
じゃあ、やってみる価値あるじゃん、やってみよう
となる。その過程で、
読書時間を作るためにはどうしたらいいだろう?
と考えます。
結果として……
本を読めば頭が良くなる→本を読むためには時間を作る必要がある→→●●をすれば時間を作れる!
というように、一連の行動となって実態が生まれてきます。
ここまで来てはじめて、「本の情報を自分の知識に変えた」となるのです。
ここまでやって、はじめて読書をした意味が出てくる。そんな読書ライフを、徹底したいものですね。
※読書に意味が出てくる段階に関して、ココにまとめてあります^^
アウトプットできなければ意味がない
そしてここが一番重要になります。
自分の持っている知識をアウトプットできなければ、大きな意味や意義を生むことはできません
いくら頭の中に知識が詰まっていても、言葉にして人に伝えたり、形にできなかったりしたら意味がないですよね?
特に他人からすると、アウトプットしてくれてはじめて……
あ、この人、いろんなこと知ってる!
となります。
別の言い方をすれば、どんなに知識のある人でも、アウトプットがうまくできなければ……
この人何も知らないんだなー
と思われかねないわけです。
先ほどの話で例を出すとすれば、友人に「本を読めば頭が良くなるよー」と言っただけでは、説得力がありません。
しかし、ここに以下の要素が加わってくると、どうでしょう?
・自分で月10冊以上、本を読んでみた
・得られた知識で何か行動してみた(例えばダイエット)
・行動してみた結果、何かが起きる(例えば10キロやせた)
・起きたことを、実例を持って話してみる(「最近やせた?」って? うん、そうだね。●●●って本に書いてあった科学的に証明されたダイエット法があって、それを試したらさ……)
ここまで来ると、説得力が出てきませんか?
・自分でやってみてアウトプットする
・人に話してアウトプットする
これをやることでようやく「自分の中に知識が定着して“自分の価値観”ができた」という状態になるわけです。
いい価値観がたまれば、充実した人生を送れるようになりますから、アウトプットを怠らないようにしたいですね。
ちなみに人に教えるために勉強すると知識として定着しやすい(※)ので、アウトプットすることを習慣づけると学習効率も上がることは確実です^^
ちなみに「読書×勉強法」はこちらで詳しく書いています。
知識が増えれば、組み合わせられる
そしてもう一つ。
知識が増えると、いくつかの知識を組み合わせて新しい発想を生み出すことができます。
新しい何かを作ったり、ビジネスで成功したりする上で、新しい発想は欠かせませんよね?
新しい何かを生み出す上でも、情報収集……つまり、読書は欠かせないツールなのです。
例えば、変態的なアイディアを生み出す発想術に『SCAMPER法』があります。
ある何かに、別の何かを組み合わせたり、応用したり、あるいは削っていくことで、新しいモノが生み出される、という仕組みになっています。
これにしても、「組み替えられる知識をいくつ持っているか」で発想は大きく変わってきますよね。
要するに、知識はぶつけて、くっつけて、砕いて、新たな塊になるのです。
ぶつけられる知識が多ければ、砕けた粒子がやがて大きく魅力的な星になる。
知識は多いに越したことはないわけですね。
読書の目的まとめ
まとめると読書の目的は……
・知識をインプット
・アウトプットして知識を定着させる
・知識を組み合わせて新しい発想を生み出す
というところにあるわけですね。
もちろん、その先にもっと大きな目的を達成したり、夢を叶えたりがあることは言わずもがなです。
読書を最適化する7つのステップ
では、「読書を最適化する7つのステップ」とは何なのか?
端的に書くと、以下になります。
- 目標設定/5分
- プロローグ、目次、著者プロフィールを読む/熟読
- 超速読する/1ページ10秒以内
- 速読する/1ページ30秒以内 ※マーカーで気になるところをチェック
- 熟読する ※節ごとに要約 ※マーカーがあるところを中心に
- ノートに要約する/最大30分
- アウトプットする/最大1時間
一つ一つ見ていくことにしましょー!
目標設定/5分
まずは本を読む前に「なぜこの本を読むのか?」と認識します。
なぜなら、人は結構意味もなく本を読んでしまい、なんとなく読み終わってしまうものだからです。
しかし、それだととてももったいない。その本を手に取ったということは、何かしらの理由があったはずです。
なので、その理由を紙に書いてみましょう。
そうすることで、自分の頭がクリアになります。
腹筋割りたいんだけど、どうするのが効果的だろう?
コミュニケーションが上手くできない。特に上司との関係がうまくいってない
モテたい
なんでもいいので、頭をクリアにしてから本に入ることにしましょう。
ちなみにより具体的な自分への質問や具体例はこちらに書いてあります^^
表紙→帯→プロローグ→目次→著者プロフィールを読む/熟読
次に、本の概要をつかみます。
特に……
表紙や帯は、筆者の言いたいことや伝えたいことが集約されているので熟読が必須
です。
ここで……
きっとこんなことが書いてあるんだろうな…ムニャムニャ
と予想を立てます。
それからプロローグ(はじめに)と目次に目を通す。
ここまで来ると、だいたい面白い本か、そうじゃないかがわかります。
目次を読むときのポイントとしては……
特に自分が知りたい項目がどこなのか
を明確にすることですね。
大体、何冊か読んだことのあるジャンルだと、書いてあることが一緒というケースが多いので、「あ、たぶんこれ知ってる」と予測して、心構えをしておくと、無駄読みしなくてすみます。
最後に、著者プロフィールを見る。これも結構大事です。
いくら“良さげなこと”が書いてあったとしても、それが個人の経験談だったり、科学的根拠のなにもないものだったりすると自分でアウトプットしようとしたときにできない危険が大きいですからね。
言い換えると「再現性がない本」(読者が再現できない内容が書いてある本)という表現もできるかもしれません。
●●評論家、とか、自分の経験談や主観を書き連ねてるケースもあるので、そういう人が書いた本はそっ閉じしておきましょう。
より詳細は以下の記事で!
超速読する/1ページ10秒以内
そして、いよいよ中身に入っていくわけですが、まずは速読してキーワードをつかんでいきましょう。
最初は1ページ5〜10秒、見出しや太字を目で追うだけでもOK。それでも結構、概要はつかめるものですし、すばやく読む習慣ができる。(ダラダラ惰性でゆっくり読むのは意味ないので)
ちなみに具体的な超速読の方法やメリットは以下の記事まで。
速読する/1ページ30秒以内
※マーカーで気になるところをチェック
速読が終わったら、今度は普通に読みます。ここで、マーカーが登場。内容を頭に入れつつ、気になる部分には青いラインを引いていきます。
ここまで来ると、本の概要がつかめ、「読むべきページ」と「読まなくていいページ」がはっきりしてきます。
ちなみに読書スピードが上がらないという人は、こちらを参考にしてみてもいいかもしれません^^
熟読する
※節ごとに要約 ※マーカーがあるところを中心に
ここに来てはじめて「読むべき」と判断した箇所を、熟読していきます。
ここは「自分にとって必要な知識になる箇所」なので、しっかり読んでOK。
さらに読んだ箇所を節ごとに自分の言葉で要約していくと、頭に入りやすいのでおすすめです。
ノートに要約する/最大30分
そして、本を読み終えたら、新しい情報を知識へ置き換える作業をしていきます。
無地のノートにキーワードをメモします。
ここでポイントになるのが……
ノートを書きすぎないこと
です。
読書ノートの目的は、知識を頭に定着させることにあります。
記録を取るためにノートを取るわけではありません。
なので、全部ノートに書いてしまうのは“もったいない”んです。
思い出せるか出せないかくらいのキーワードをメモし、後に連想できるようにしておくことが大事。知識を長期記憶として頭に留めるために、想起学習ができる環境を整えていくことを意識していきましょう。
アウトプットする/最大1時間
最後に、アウトプットしてみましょう。
もうこれは何でもいいですが、とにかく実践したり、人に話してみたりすることが大事ですね。
自分の場合は
これをルールにしていきます。
ちなみに読書×アウトプットの重要性に関してはこちらで詳しく書いています。
まとめ
いかがだったでしょうか。軽くまとめようと思ったら、えらい長くなりましたね。。
でも、それだけ読書って大事なことだし、価値があることなので、書いてみました。
さて、ここまで書いたんだから、満足しないで、ちゃんと実践していくか。がんばろーっと。
ちなみに「じゃあそもそもどんな本選んだらいいの?」っていう本の選び方に関しては以下の記事も参考になるかと思います^^
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