今回は「文章がうまく書けるようになるためには何をすればいいの?」がテーマです。
▶ 「文章が苦手……もっとうまくなりたい!」という人
▶ 「ブログを始めたけどなかなかうまく書けない」という人
▶ 自分の考えや商品を多くの人に知ってもらいたいけど、なかなか読んでもらえなくて悩んでいる人
そんなあなたにオススメの記事になります。
文章を書くって意外と難しいですよね?
僕たちは普段日本語を使って会話をしています。当たり前に使っていますけど、いざ書くとなると勝手が違う。
おしゃべりが上手な人でもライティングになるとなぜかうまく書けない……なんてこともしばしばです。
ではどうすればライティングって上達するのでしょうか?
今回はプロ編集者として文字と向き合ってきた僕が感じるライティング上達のコツをこっそり教えちゃいます(*^^*)
目次です(*^^*)
とりあえず、書け
当たり前のことをいきなり書きます。
書くことがすべて。
とりあえず書け。
四の五の言わずにキーボード叩け。
以上がライティング上達のコツです。
…
…
…
と、いきなり元も子もないことを書きましたが、冗談半分である一方、本気半分でもあります。
ライティングがうまくなるコツっていくつかあるんです。その方法は以下でお伝えします。
ただし、いちばん大事なのはやっぱり書くことです。
自分で数を書いて自分の文章と向き合うこと。書いて感覚をつかむこと。
それが上達への一番の近道です。
ただし、「とにかく書け」が大正義だとは思いません。
書いただけでうまくなるなら今頃みんなベストセラー作家ですからね。
書いた数とか時間で競うのってあまり意味がありません。サッカー部員より練習していないプロ選手はたくさんいますから。
やるからにはうまくなりたい。
そして、やるからには賢く、無駄なことを排除してうまくなるのがいい。
なのでここからは「早く賢くうまくなるためのコツ」を書いていきますね。
文章PDRを回そう!
早く賢くうまくなるためには「準備」と「検証」がとても大事になります。
そこでカギになるのがPDRです。
PDRとはプレップドゥレビューの略です。
しっかり準備する。
準備して、とにかく書く。
そして準備して書いた結果がどうだったか、振り返る。
振り返って得られた教訓を次の準備に生かしていく。
そのサイクルが最速で上達する唯一無二の方法です。
僕は“ライティングPDR”と呼んでいます。
このサイクルを習慣づけることで成長のスピードは飛躍的に上がります。
何より「自分、成長してるな」って自分で感じることができるんです。
ライティングが上達してるかどうかってなかなか目に見えづらいので、ちゃんと記録しておくことは自分への栄養としてもいいと思います。
詳細は以下の記事に書いたので、ご参照ください^^
一度“他人”になってみよう
しっかり振り返るポイントとして、「自分が書いた記事じゃなかったら読む?」ってことを意識付けるのが効果的です。
人間は自分のやったことや自分の持っているものに愛着を持つ性質を持っています。
自分が携わった仕事や持っているモノは、本来の価値より過大評価しがちなんです。(数々の研究で証明済み)
だからこそ、他人になるのが大事です。
・他人がこの記事を書いていても読むか
・他人の記事だとしたらどこを改善するか
・他人が書いたテーマに興味が持てるか
この当たりがチェックポイントになってきます。
他人になって読んだ文が“読める文”であるなら、公開してOKでしょう。
自分の文章に赤字を入れてみよう
他人になったついでにもう一つ。
自分の文章に赤字を入れてみるのも効果的です。
ただ単に修正するのではなく、どこに修正が入ったかを残しておくんです。
そうすると自分が犯しがちなミスの共通点が見えてきます。
ミスの共通点が見えてきたら、最初に書くタイミングで意識して直すことができますよね?
だから自分の文章のログをとっておくのって、意外と重要なんです。
こんな感じ。
ちなみにデジタルより物質(=紙)でやったほうが効果的です。
ライティング初心者の方を何人も見てきましたが、デジタルより紙でやったほうが伸びは早かったです。
また、(これは読書の研究ですが)研究でもデジタルより紙のほうが効果的という結果が出ています。
参照:「読書は紙がいいのか?それとも電子書籍がいいのか?」問題にとりあえずの結論が出てた件
なので効果は「紙>デジタル>>>>>>>やらない」と覚えておくのがいいですね。
とりあえず、読め
文章を書くためのコツとしてよく挙げられるのが読書です。
みたいな話ってよく聞きますよね?
僕もこの声には概ね賛成です。読書したほうが国語力は上がるし、文章力もつくのは間違いない。
ただし、単に文章を読むだけでは文章力は上がりません。
上がりません(きっぱり)。
なぜ本を読んでも文章力が上がるとは限らないのか? 理由を解説していきます。
本は読むべきだけど、上達につながるかは「?」
本は読んだほうがいいと思います。
単純に語彙力が上がるし、いろいろな表現の引き出しができるようになりますからね。
ただし、本を読む“だけ”ではライティングはうまくなりません。
なぜなら「本を読む」はインプットで、「文を書く」はアウトプットだからです。
どんなにインプットしたとしても、アウトプットがうまくなるとは限らないですよね?
お笑い番組をたくさん見た人のお笑いセンスが磨かれるなら、日常にもっと笑いが溢れているはずです。テレビなんて見なくていいはず。
でも実際にはそうじゃありません。
サッカーや野球をたくさん見たからといってプレーがうまくなるわけじゃありません。うまくなるなら、僕は今ごろGKで得点王で、エースで4番を打っています。
でも実際にはそうじゃありません。
読書とライティングも同じなんです。
読書すれば知識は蓄積できますが、アウトプットするとなるとまた別の話なんです。
だからこそ「読んで書く」がとても大事になってくるんですね。
ブログは最高の手本だよ
って話なんですが、一番参考になるのは本よりブログです。
ブログって人に読んでもらうために必要なテクニックの宝庫なんです。
例えばブログの文章って限りなく口語に近いんですよね。しゃべり言葉に近い。だから頭に入ってきやすいんです。
本にありがちな堅い文章より、口語に近い文章のほうが書きやすいし読みやすい。
なので、まずは好きなブロガーを見つけるのがいいですよ。
好きなブロガーが、
・どんな風に記事を書いているか
・どんな文体か
・どんな記事の構成にしているか
これを箇条書きにしてみるだけでも全然違います。
ライティングをしたことない人がいきなり分厚い本を買う必要はないです。
本の向こうにいる有名人より、身近にいて自分が好きなブロガーからのほうがたくさん学べます。
まずは身近な人から学んでいくのが上達への最短ルートです(*^^*)
真似してうまくなるのか?問題
次により実践的なところを見ていきましょう。
よくライティングの練習として「真似する」が挙げられますよね。
人が書いた文章を真似て書いてみる
↓
知らず知らずのうちに文章が頭に入ってくる
↓
真似しながら自分の文章を書けるようになる
↓
自分でアレンジするようになる=オリジナルの文章が書けるようになる
という図式です。
その最たる例が「写経」です。
写経って意味あるの?
写経とは、もともと仏教において経典を書写すること、またはその書写された経典のことを指します。
これがブログ写経に進化(?)したんですね。
経典の代わりにブログを書き写すことで、自然に元の文章が頭に入ってきて自分でも書けるようになる……という仕組みになっています。
じゃあ「意味あるの?」って話なんですが、
意味はあると思います。
ただし、効率的な方法じゃないと思います。
仕組みとしては漢字の書き取りと変わりません。
書いて覚える。暗記する。
だけど暗記のスピードはやり方によって全然違ってきます。ただ書いただけじゃ覚えられません。
大事なのはポイントを押さえることです。
ブログ写経でいけば、
大事なのは書き写すこと
ではなく、
文章全体の流れをつかむこと
にあります。
どうやって文章を組み立てていくと伝わりやすくなるのか。どんな表現を使えば心に響くのか。
全体の流れをつかむためにやるのであれば意味があるので、チャレンジしてみるのもいいと思いますよ!
※追記:ブログ写経に関する記事を書きました👇
書かなくても文章はうまくなる
ここまでライティングを伸ばすための読み書きに関して書いてきました。
結構なボリュームになりましたね(笑)。
で、ここでちょっと違う視点からライティングについて考えていきたいと思います。
この記事では「書くことでライティングがうまくなる」と書いてきました。
しかし、一方で書くことだけが上達のコツではないという話もちらほらしてきました。(むやみに書いても効率悪い、とか)
で、小見出しの話になります。
意外に思われるかもしれませんが、書かないでも文章の技術を伸ばす方法はあります。
そんなツッコミの声が聞こえてきましたが、事実です。だってとにかく練習してサッカー選手になれるならみんな今ごろJリーガ(以下略)。
じゃあどうやって書かずにライティングの技術を伸ばしていくのかって話、始めていきますね。
文章は結局「言葉」
忘れがちなんですが、結局文章って「言葉」なんです。文字=言葉。本質的には同じです。
だから普段から会話を意識したり、頭の中で記事の構成を考えたりするだけでもライティング力は伸びます。(特に構成力、表現力は顕著に!)
言葉は僕たちの周りに溢れていますよね?
・友だちとの会話
・会社での会議
・スマホで見るブログ記事
・電車のつり革広告
・まったりタイムに見るYou Tubeの動画
言葉はいくらでもあります。
これらの言葉を利用していくんです。
・友だちとの話なら、どう話せば相手に伝わるか
・会議なら、どうプレゼンすれば分かりやすいか
・ブログ記事なら、どんな構成をしているか
・つり革広告なら、このタイトルから連想される記事の内容や章立ては何か?
・動画なら、記事に落とし込むならどう構成するか。どんな言葉遣いをするか
って感じです。
全部逐一考えると疲れちゃうんですが、ふと思い出したときにやるといいと思います。
意外なアイディアだったり、思いもしないひらめきが起こったりするので。それは必ずライティングのときに生かされます。
友だちに話すように書いてみよう
一番身近な教材になるのが友だちとの会話ですね。
例えば僕は人と話すとき、
ってことを常に考えてます。
そして、大体……
【前提】主題を決める
①主題を説明するために必要なことを3つ挙げる
②簡潔に説明する
③「①」で挙げた3つを、文章の冒頭と終わりで提示する
って感じになります。伝えたいことがあるときは特に。
普段からやっていると、いざ文章を書こうとしたとき自然に
「簡潔に書くには?」
「どうまとめれば伝わるかな?」
と考えるようになるんです。友だちとの会話ならリラックスしてできますし、オススメです。
もしダラダラしゃべるタイプの人がいきなり「ポイントは3つあって……」とか言い出したらびっくりされるでしょうけど、そこは耐えてがんばりましょう!笑
ちなみに章立ての作り方に関してはこの記事をご参照ください。
言葉を録音してみよう
あと意外と効果的なのが自分の会話を録音して聞いてみることです。
自分では普通に話しているつもりでも、客観的に聞いてみると学びになることが多いんです。
「意外と会話があっちいったりこっちいったりしてるなぁ」
「意外と簡潔に話せてるなぁ」
「『意外と』って言葉、使いがちだなぁ」
みたいな感じですね。
文章より会話のほうが使える言葉の制限がありますから、より制約のある条件の中で自分がどんな言葉をチョイスしているのか、知っておくとライティングに生きてきますよ(*^^*)
もっと上達したいあなたへ
さて、いよいよ終盤です。
ここからはもっと上達したいあなたへ向けて、ワンポイントアドバイスをお送りします。
どれも有効な方法なので、試してみることをオススメします!
自分の形・テンプレを見つけよう
まずは兎にも角にも自分の形を作ることが大事です。
ワンパターンでも単調でもいい。
自分の形があるというのは武器になります。自分の形があれば、書くときに迷いもなくなります。
なので、まずは自分が読みやすいと感じる文章を見つけてみましょう。見つけられたら……
- どういう内容でできているか、分解してみる
- 分解して分かった構成要素を頭に入れながら、ひたすら真似てみる
を繰り返してみるといいと思います。
最初は「主題+副題3つ」の形で十分ですから、以下を参考にしながらやってみてもいいかもしれません。
文字数は少ないほうがいい
こんな長文の記事を書いておいてなんですが(笑)、最初は文字数をあまり意識しなくていいです。
長く書こうとすると無駄な記述が多ります。
無駄な記述が多くなると、「そもそも自分が伝えたいことってなんだっけ?」と、迷路に迷い込んでしまうんです。
だから最初のうちはシンプルでOK。
ライティングになれていないからこそ、短い文章にするのが大事です。意外と短くまとめるのって難しいですからね。
短く簡潔に自分の伝えたいことを伝えられるようになれば、必要な要素を足していくこともできるようになります。
なので、焦ることなく、まずは「短く簡潔に」でいきましょう^^
SNSで練習してみよう
SNSで練習してみるのも一つの手です。
Twitterは文字数が限られていますし、FacebookやInstagramも長文より簡潔にまとめた文章のほうが好まれます。
だから、伝えたいことを短く簡潔にまとめる練習になるんです。
それにSNSで反応が返ってくると嬉しいですよね?
逆に反応が返ってちょっぴり悲しい気持ちになることもある。
投稿を繰り返しながら反応がある投稿とない投稿の違いを振り返ってみると、自分のくせを見つけることができるかもしれませんよ!
一日一記事書いてみよう
これもとても大事な要素になります。
書くを習慣化する。
これが上達への一番のルートかもしれませんね。
ひたすら書くことは効率が悪いと書きましたが、書くことを習慣化するのはとてもいいことです。
ライティングって結構労力がかかる作業なので、どうしても書き出すまでに時間がかかってしまうんです。
心当たりありませんか?
だからこそ、自動的に、何も考えずに、まるで息をしたり歯磨きしたりするかのごとく、普段の生活にライティングを溶け込ませることが大事なんです。
これができればしめたもの。文章力は絶対に上がっていきます。
ちなみに僕も朝のライティングを習慣化しています。
この記事を書いているのも朝。今、8時19分です。
朝のライティングを習慣化して以降、生産性がめちゃくちゃ上がりましたし、スラスラ書けるようになりました。
とてもオススメです(*^^*)
人に見てもらおう
最後に、
って声が聞こえてきそうなので、アドバイスを。
人に見てもらいましょう
客観的に文章を読んでくれる人に、感想を聞いてみましょう。
家族でも友だちでも誰でもいいです。SNSでつながっている人でもいいと思います。
自分では気づくことができない視点で見てくれるので、とても勉強になりますよ。
と感じるかもしれませんが、聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥、というやつです。
人からアドバイスをもらった人のほうが伸びます
僕自身、教えていてそう思いますね。たくさん聞きに来る人のほうが上達のスピードが早いです。
また、読者をリアルに意識できるので、ライティングに対する姿勢が変わっていくと思います。
インターネットの向こう側にいる相手って、なかなか意識しづらいじゃないですか?
でも身近に読んでくれる人がいたら、イメージつきやすいですよね?
隣に読者がいると考えると身が引き締まって「もっといい文章が書きたい!」って気持ちになるので、とてもオススメです(*^^*)
まとめ
もしこれらを実践していけば、絶対にうまくなっていきます。間違いないです。
そして、こんな未来が待っていることでしょう。
▶ 読んでいて違和感のない文章が書けるようになる
▶ 自分が伝えたいことを正確にアウトプットできる技術が身につく
▶ 誰かの心を動かす文章が書けるようになる
そうなったら、嬉しくないですか?
ここまで読んでくれた方は、心から「書けるようになりたい」と望んでいる人でしょう。
なので、あえて言わせていただきます。
あなたならできますよ。そうなれると思います。
自分の伝えたいことを伝えられるとしたら素敵だと思いませんか?
素敵な世界への地図はここに書きました。
あとは、歩むか歩まないか。アナタ次第です(*^^*)
【はじめて来てくださった方へ】
当ブログでは「いい人生を歩むために自分だけの人生の設計図"ライフツリー"を作ろう!」ということを推奨しています。自分の生き方に迷っているから、いまいち幸せを感じられない方、今よりもっと充実した人生を歩みたいと考えている方はこちらの記事を一読ください(*^^*)
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